kitsuneno88の日記

グレーゾーンの診断をされた狐野が書く、徒然日記です。

嘘から出た誠。

狐野は今日も元気です(^^)

 

前回触れた、発達障害の傾向があると相手の感情をうまく読み取れないという話をしていきたいと思います。

長めになるかと思いますが、よろしければお付き合いください。

 

突然ですが、嘘って難しいですよね。

 

優しい嘘ならついてもいいか、嘘をつくくらいなら本当のことを言って欲しいか。

嘘をつくなら、墓場まで持っていく覚悟で嘘をつけとか、真実は人を傷つけるとか。

 

嘘は人間から取り除くことはできません。

本人についたつもりがなくても、他人からみたら嘘になることもたくさんあるのです。

どんなに弁明しても、信じてもらえなかったり、咄嗟に出た言葉が本心と違っていたり。

悲しいという感情を隠すために怒りを表すのも、自分に嘘をついていることになると思います。

嘘は人を救うこともあれば、余計に傷つけることもある。

本来ならば、考えてからつくかつかないかを選択できれば1番良いのです。

しかしなかなか思うようにいかないのが人間の心理…

怒りや悲しみで、本心と違うことを言い始めたら止まらなくなって、後から自己嫌悪に陥ることや、本心を話したのにそんな風に思われてたのか…と告げた相手がショックを受けてしまったり。相手に全く誤解をされずにきちんと、100%自分が思う正しい意味で理解されるように話をするのは、本当に難しいのです。

少しの言い間違いを嘘だと言って嘘つき呼ばわりする人もいれば、自分からさっきのは嘘だったと告げたらすんなり受け入れてくれる人もいて、そういった対人関係で悩むことは誰しもが経験されているかと思います。

私は専門家でもないですし、これを読んだから解決できるようなものではないかと思いますが、嘘について向き合うひとつの機会にしていただけたら幸いです。

 

そもそも、何故人は嘘つくのか。

それはきっと羞恥心があるからだと、私は思います。

相手によって、嘘をついたり、嘘をつかずに素直に話せたりしますよね。

少し考えてみてください。

この人になら、恥ずかしい思いを打ち明けても構わないと思える相手には、素直になれることが多いのではないでしょうか。

相手が自分のことを信頼して、他人から見たら恥ずかしいことを話してくれたら、自然と相手のことを信頼できて、自分からも話せるようになったりするものだと思うのです。

素直になりたい相手に素直になれないのは、お互い(又は一方)の信頼を得られていない可能性も高いのかなと考えたりしています。

 

・相手が自分のことを信頼しきれない

・自分が相手のことを信頼しきれない

(誰かにバラされる、笑われるかも等、自分が嫌なことをされると疑ってしまう)

・相手にとって恥ずかしいことを自分には話さない

・自分にとって恥ずかしいことを相手には話さない

・相手が言わないようなことを自分だけ話すのもなんだかなぁ(信頼されてないのかな?)

・自分が言わないようなことを相手だけ話してるのも気まずいなぁ(自分は信頼できてないのかな?)

・お互いの気持ちがうまく噛み合わなくて、きちんと話したいことも、他愛のないことも話せなくなってしまう可能性がでてくる

 

こんな風になっているような気がするのです。

話さないことで余計に信頼は得られなくなり、相手の信頼も自分の信頼も成立しない、という負のスパイラルに陥ってしまったら大変です。

 

どちらも相手を信頼できないという点では同じことなのですが、自分からなのか相手からなのかは、過ぎてしまったらどちらが原因かを探すことは有益ではないので、この際どうでもいいことだな、と諦めることも大事だったりします。

相手が諦めない可能性もないとは言い切れませんが、相手を変えることは容易ではないので、自分の気持ちを切り替えて、心の中で"そんなんどうでといいわ"と思えるようになるといいかもしれません。

親しい間柄は特に相手の影響を受けやすく、鏡のように相手と同じ行動や言動を返してしまうことが多いとか。

自覚して制御できていれば問題ないこともあるのだとは思いますが、それができる人は多くないのかなと思います。

 

嘘をつくことに慣れている人は、嘘をつく意識をしなくても嘘を口にすることがあるらしいのです。そういう人って結構いるのかなというのが、私の印象です(あくまで私の印象ですが)。

 

嘘をつくのは良くない!と強く思って生きている人は、咄嗟についてしまった嘘にも後悔が付きまとったりすることが多いのではと思います。というのも、私もそのタイプだからです。

自分はあまり嘘をつこうと思ってつくことがないので、軽くても、嘘を言われることに対してとても不快な感情が湧いてしまいます。

発達障害の特性故か、嘘だと言われるまでそれが嘘だと分からないことはたくさんありました。

すぐに訂正されたら、素直に「なんだ嘘か」と受け入れられることが多いのですが(内容にもよりますけど(笑))、後から嘘だったと聞かされた時は「え?ずっと騙されてたの?馬鹿みたいじゃん?!」となって恥ずかしい思いや怒りを覚えることもあります。

普通に考えたら分かるじゃん!と言われるようなことも、とりあえず言葉通りに受け取り、後から考えたらおかしいな?あれって嘘だったのかな、となることもよくあります。

 

相手の感情を理解しきれないので、国語のテストでは、この時の筆者の思いはどれか、とか、A子の感情はどれですか、という設問は悉く点数が低かったです。選択式の設問はほぼまぐれ当たりでした(笑)

 

前回も書きましたが、どんなことも口に出さないと伝わらないのです。

口から出て伝えられた言葉が嘘だとなったら、何を信頼していいのか分からなくなるのは当たり前のような気もします。

他人に信頼してもらうというのは、本当に大変なことだと思います。

 

恥ずかしい時、隠すために嘘をつく。

困った時に何か言わなければと焦って、つい真実とは違うこと言ってしまう。

嘘は人間特有の感情表現の1つなのかもしれません。

理由は人それぞれにたくさんあるし、人間から嘘を取り除くことはできないと割り切って、嘘でもいいか、と受け入れてしまうのも1つの手なのかもしれませんね…

 

自分にとっての真実は、誰かにとっての嘘になる…それが真理なら、嘘か誠かを決めるのは自分自身しかいないのだと思うのです。

それが世間から見たら間違っていても、それを貫き通したら、いつかは真実になるかもしれないのです。

嘘から出た誠って言葉、大昔に考えた人って偉大ですよね。

 

タイトルを回収できたので、今日はここまでにいたします。

お読みいただきありがとうございます。

またこちらでお会いできますように。